ホーリーシット

トピック「クリスマス」について


例によって残業をしていたわけだけど、本当に人が少なくて、年末の追い込みなんてどこ吹く風で、みんな飲み会やらデートやらコンパやら、何かしらの予定があるらしかった。

イブである昨日、予定がある方が勝ち組だと思っていたのに、裏切られた気分だ。


上司が、ご馳走してやろうか、とか、ケンタッキーでクリスマスパーティしようとか、あの手この手で誘い出そうとしてくるので、悲壮感漂う顔で、終わらないので…と言って逃げ切った。


結果、同じく残業し、上司の誘いを掻い潜った先輩と、王将で餃子食べるクリスマス。

帰り道、自分のゲップがあまりに臭くて目眩がするクリスマス。



クリスマスの夜の駅構内には、警察官が沢山立っていて、若そうな人や、足取りが覚束ない人をつかまえては調書をとっていた。


もしも自分が呼び止められて、こんな時間まで何やってるのなんて聞かれたならば、「仕事に決まっとろうが!!!」と威張ってみる気でいたのに、決して声をかけられることはなかった。

ちゃんと仕事をしてきた大人の顔をしていたらしい。


「女の二十代は一瞬だぞ…」と私に呟いてさっさと帰って行った既婚者の先輩。

「来年のクリスマスもお前はここに座って残業してる」と不吉な予言をしてきた先輩。


みんななんだかんだクリスマスというものに浮かれている。


幸せじゃないか。

そんな暴言すら、私は聖母の微笑みで受け入れられてしまうよ。